=Column 医食同源 第11回= 長ネギ Welsh onion
旬は冬ですが、今回のテーマは「長ネギ」です。夏バテ気味、元気が出ないな という方に、是非ともネギ丼をご紹介したくて前倒しいたしました。
ネギの原産地は、中国の北西部あたり、中央アジアが有力とされています。中国では紀元前200年ごろには既に栽培されていました。日本へは、8世紀ごろ(奈良時代)までに朝鮮半島を経て伝来したといわれています。伝来した当時から、根元の白い部分が長い(長ネギ・白ネギ)→根深ネギと、葉の部分を食べる(青ネギ)→葉ネギに分かれていました。長ネギは寒冷な東日本や耕土の深い関東に広がり、青ネギは温暖な西日本で土着しました。その結果、長ネギは東日本で、青ネギは関西で多く食べられています。現在では、全国で流通し、品種改良なども行われ、ネギの種類は500以上もあります。
ネギの辛味や強い香りは、アリシンという成分によります。もとは、アリインというイオウ化合物ですが、ネギを切った時に アリナーゼ(酵素)が、アリシンに変換させます。アリシンは、硫化アリルという揮発性物質の一種で、ビタミンB1の吸収を促進する働き(疲労回復効果)や、インスリンの効果を高め血糖値の上昇を抑える働き、血液中のコレステロールの増加を抑え、血栓形成を防ぐ作用(心筋梗塞や脳梗塞の予防)があります。また強い殺菌作用は、感染症の予防に、血流を促進する作用は、冷え性に対して効果が期待できます。ネギの緑色の部分には、β‐カロテンが多く含まれています。β‐カロテンには、強い抗酸化作用があり 免疫力を高め、がん予防につながります。また、体内の必要量に応じでビタミンAに作り替えられ、皮膚粘膜の健康維持に役立ちます。この他にも、ビタミンC(皮膚粘膜の健康維持、鉄分の吸収を助ける)、鉄分(貧血の予防)、カルシウム(骨の形成)、カリウム(むくみや高血圧の予防)を含みます。
効能が豊富なため、たいへん長らくお待たせいたしました。ネギ丼の登場です。まず、長ネギ2本(200g)を1cmくらいの斜め切りにします。ニンニク3片のうち、2片はすりおろし、1片はみじん切りにします。中華鍋を熱し、ごま油をたっぷりひき、みじん切りにしたニンニクを入れて香り立ったところで、先ほどのネギを投入します(炒める時間が短いと辛いですよ)。さらに、ごま油を回し入れ 少し焦げ目がついて、しんなりしたところで、調味料(お酒大さじ1、みりん大さじ1、塩・コショウを少々、創味シャンタン小さじ1を混ぜたもの)と、すりおろしたニンニクを入れ、混ぜ合わせます。あたたかいご飯(0.5合)に、ドカッとのせて完成です。ガッツリ系B級グルメ肉なしスタミナ丼です!トッピングは温泉卵、マヨネーズ、紅生姜がお勧めです。ネギのトロッとした甘みとニンニクのパンチ、それを包み込みコッテリ柔らかな風味にしてくれる卵とマヨネーズで、言葉不要の至福世界へ飛んでいけます。紅生姜を途中で入れると、ガラッと変わりますよ。わたし的には、盆踊りの屋台の雰囲気ですね。東京音頭が聞こえてきそうです。元気がでない時、よく作ります。食べると、元気になりますよ。月まで走って行けるくらいに。
※温泉卵の簡単な作り方→お水を沸騰させて卵を入れて火を止め13分
(卵のおしりに画鋲で小さな穴をあけ、すぐに冷やしてすぐむくと、むきやすいですよ)
ネギの花言葉は、「くじけない心」です。真っすぐに葉を伸ばす様子や、生長点を残して切ると葉が何度でも生えてくることからイメージして付けられたといわれています。
私もネギを見習い、 真っすぐに そして何度挫折しても「くじけない心」を失わないように生きたいです。
2025.8.1
Blue rose bud

