大腸カメラ検査とは
内視鏡を使って、虫垂から肛門まで大腸全体を内部から直接観察する検査です。X線検査や便潜血検査に比べて微少な病変も発見しやすく、大腸がんの早期発見をはじめ、さまざまな病気の発見や診断に役立ちます。また、検査と同時に日帰りでのポリープ切除手術や生検検査も可能です。
皆さまに気軽に大腸カメラ検査を受けていただくために、当院ではほとんど苦痛のない検査をご提供しています。大腸ポリープの切除などを行わない場合は、20分程度の検査時間ですみますので、まずはお気軽にご来院ください。
Colonoscopy
大腸カメラ検査を受ける
タイミング
大腸がんの発症リスクが高まる40歳を過ぎたら、定期的な検査をおすすめします。ポリープや炎症などが見つかった場合は適切な治療をすることで、大腸がんの予防になります。
また、大腸がんになった家族がいるなどのリスク要因がある場合は、定期的に大腸カメラ検査を受けておくと安心につながります。
すでに症状がある、あるいは便潜血検査で陽性になった場合などは、放置せずにかならず受診しましょう。
40歳以上で、一度も大腸カメラ検査を受けたことがない方
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リスク要因のある方
- ・肥満体型
- ・喫煙習慣がある、食生活が不規則
- ・大腸がんになった家族がいる
- ・大腸ポリープや炎症などの既往症がある
健康診断や人間ドックで精密検査が必要と言われた方
下記の症状がある方
- ・便秘や下痢が続く
- ・血便や黒っぽい便が出る
- ・腹痛や腹部膨満感がある
- ・体重減少、食欲不振、貧血 など
当院の大腸カメラ検査の特徴

当院の院長は、約30年にわたり内視鏡検査や消化器疾患の治療に携わってきました。その豊富な経験と高度な技術を活かし、患者さまの負担をできる限り軽減した大腸カメラ検査を追求しています。また、AIによる「病変検出支援システム」搭載の大腸カメラなど先進的な検査機器を導入し、万が一病変が見つかった場合でも迅速に適切な治療法をご提案いたします。

ご希望の方には、静脈内鎮静法により“目が覚めたら終わっている内視鏡検査”をご提供しています。静脈内鎮静法とは、静脈から鎮静剤を投与することでリラックス状態を保ち、検査中の痛みや不安を軽減する方法です。
全身麻酔と異なり入院の必要はなく、検査後しばらく休憩していただき、ふらつきなどがなければそのままお帰りいただけます。
※静脈内鎮静法の注意点
- ①アレルギーのある方や基礎疾患によっては、使用できない場合がございます。
- ②年齢によっては、安全性を優先し鎮静剤の量を調整させていただく場合がございます。
- ③妊娠中の方は使用できません。授乳中の方は1日断乳と2回ほど搾乳が必要です。
- ④当日は、車・バイク・自転車などの運転はできません。

大腸がんの多くは良性の大腸ポリープが時間をかけて悪性化したものです。当院の大腸カメラ検査では、悪性化の恐れがある大腸ポリープをその場で切除することができます。大腸がん予防に非常に有効な方法で、お腹を開くことなく切除できるため入院の必要もありません。

胃カメラ検査と大腸カメラ検査を一日ですませる同日検査が可能です。事前の食事制限が一回ですむ、通院回数が減る、咽頭から大腸までの健康状態が一度にわかるなどのメリットがあります。ただし、患者さまの状態によっては同日検査ができないケースもありますので、まずはご相談ください。
NBI・AI機能搭載の高水準内視鏡
当院の大腸カメラはオリンパス社の最上位機種を採用しています。特殊な光を照射して粘膜の模様を強調することで病変を目立たせる「狭帯域光観察(NBI)」機能と、AIによる「病変検出支援システム」を備えています。 NBIモードで撮影された内視鏡画像をAIがリアルタイムで解析し、医師の診断をしっかりとサポート。これにより、微少な病変も早期に発見しやすくなります。
大腸カメラ検査の注意事項
- ・必ず事前の診察が必要です。
- ・妊娠中または妊娠の可能性のある方は、当院では内視鏡検査を受けられません。
- 前日の夕食は消化の良い物とし、20時まで済ませてください。また、21時にコップ1杯のお水で下剤を服用してください。
- 当日の朝はさらに下剤を服用して大腸の中を空にしていきます。水分は水や薄いお茶、スポーツドリンクなどを選び、牛乳やジュース類は避けてください。
- 常用しているお薬は事前に医師に相談の上、許可されたものは検査の2時間前までに服用してください。血糖値を下げるお薬は、絶対に飲まないでください。インスリン注射に関しましては、事前に医師にご相談ください。
- 鎮静剤の使用をご希望される方は、車・バイク・自転車などを運転してのご来院はお控えください。検査を受けられなくなります。
- 鎮静剤を使用された方は、当日中は車・バイク・自転車の運転ができませんので、ご注意ください。
- 生検検査やポリープ切除を行った場合は出血を防ぐために、刺激物は控え、飲酒や激しい運動、湯船に浸かる入浴、サウナは控えてください。
- 検査後の食事制限はありませんが、なるべく消化のよい食事がおすすめです。
- 1週間程度、過度の運動や重い物を持つなど腹部に負担がかかることはお控えください。
- アルコールや刺激物の摂取を控え、消化の良い食事を摂取してください。
- 切除直後の遠方への旅行や出張はお控えください。