内視鏡検査
(胃カメラ・大腸カメラ)を受ける前に

Q. 初診で内視鏡検査を受けることはできますか?

胃カメラ・大腸カメラ検査はいずれも事前の診察が必要です。過去に内視鏡検査を当院で受けたことがある方も、安全性を考慮して必ず事前に診察を行っています。

Q. 妊娠中に内視鏡検査を受けることはできますか?

当院では妊娠中または妊娠の可能性のある方の内視鏡検査は行っておりません。どうしても必要な場合は、産婦人科や小児科のある総合病院の消化器内科でのご相談をおすすめします。

Q. 授乳中に内視鏡検査を受けることはできますか?

基本的には受けていただけます。ただし、鎮静剤や鎮痛剤の影響を考慮して授乳を1日控えたり、2回程度搾乳したりする必要があります。
検査に使用したお薬の種類や量によって対処が異なるため、授乳の再開時期などの詳細は検査後に医師からご説明します。

Q. 内視鏡検査や日帰り内視鏡手術に年齢制限はありますか?

特に年齢制限はありません。ただし、重度の心臓疾患や肺疾患、脳疾患のある方、アレルギー体質の方、ご高齢の方などは出血などの偶発症が起こる可能性を考慮して、大きな病院での内視鏡検査をおすすめする場合があります。
総合的に診断いたしますので、まずはご相談ください。

Q. 内視鏡検査は本当に苦しくありませんか?

経験豊富な医師による「ほとんど苦痛のない内視鏡検査」が当院の特徴です。細くて柔らかい内視鏡を使用し、精密な操作でゆっくりと挿入するなど、さまざまな設備やテクニックを駆使して苦痛の軽減に努めています。
さらに、ご希望の方には鎮静剤を使うことで「目が覚めたら終わっている」状態での検査も可能です。

※静脈内鎮静法の注意点
①アレルギーのある方や基礎疾患によっては、使用できない場合がございます。
②年齢によっては、安全性を優先し鎮静剤の量を調整させていただく場合がございます。
③妊娠中の患者さまは使用できません。授乳中の方は基本的に1日断乳と2回ほど搾乳が必要です。
④当日は、車・オートバイ・自転車などの運転はできません。

Q. 他院で指摘された大腸ポリープを切除してもらえますか?

通常の大腸ポリープであれば、当院で日帰り内視鏡手術を受けていただけます。診断を受けた際の内視鏡写真や、大腸ポリープの場所や大きさがわかる診断書などをなるべくお持ちください。
ただし、ポリープの大きさが30mmを超える場合は入院が必要になるため、当院では切除できません。

お薬の服用について

Q. 内視鏡検査の前に頭痛薬を飲んでも大丈夫ですか?

頭痛薬の「ロキソニン」「イブ」は、内視鏡検査の2時間前までであれば服用することができます。ただし、「バファリン」は血液をサラサラにする成分が入っているため、検査前3日間は服用をお控えください。

Q. 常用しているお薬は、内視鏡検査の前でも服用できますか?

普段から次のようなお薬を服用されている方は注意が必要です。注意事項をお読みいただき、医師にもご相談ください。

(血圧を下げるお薬)
緊張によって血圧がさらに上がる場合があるため、内視鏡検査の2時間前までに忘れずに服用してください。

(血糖値を下げるお薬)
絶食で血糖値が下がっていますので、絶対に服用しないでください。重篤な低血糖症になる恐れがあります。インスリン注射に関しましては、事前に医師にご相談ください。

(コレステロールや尿酸を下げるお薬)
コレステロール改善薬の「エパデール」は血液をサラサラにする作用があるため、なるべく検査2日前からの服用中止してください。

(血液をサラサラにするお薬)
内視鏡検査前には基本的に、血液をサラサラにするお薬(バイアスピリン、プラビックス、パナルジン、プレタール、ワーファリン、エパデールなど)の服用を中止していただきます。再開時期は、大腸ポリープ切除の有無やお薬の種類によって異なりますので、検査後に医師からご説明いたします。
やむを得ず服用したまま検査を受ける場合は、生検検査や大腸ポリープ切除を行えない場合があります。いずれの場合も主治医の先生と相談し、事前の診察を踏まえて総合的に診断いたします。

Q. 内視鏡検査で使う鎮静剤は、麻酔とは違うものですか?

内視鏡検査で使う鎮静剤は、大規模な手術などに用いられる全身麻酔とは別のものです。
鎮静剤はウトウトと眠ったような状態になりますが、完全に意識を喪失しているわけではありません。一方、全身麻酔は意識がなくなり、目が覚めるまでに数時間を要します。当クリニックで使用する「眠っている状態で検査を行える」鎮静剤はとても効いている時間が短く、検査が終わるとほぼ同時に目が覚めて、15分くらい休んでいただければ、ご来院された時とほとんど同じ状態でご帰宅いただけます。
当院では、身体への負担をなるべく減らしながらリラックス状態を保てるように、鎮静剤の量をお一人お一人に合わせて細かく調整しています。

内視鏡検査を受けたあとの注意事項

Q. 内視鏡検査後の夕方なら、車を運転してもいいですか?

鎮静剤を使用するため、内視鏡検査の当日中は車やバイク、自転車の運転はできません。翌日からは通常通りに運転していただけます。
また、車やバイク、自転車を運転してご来院された方には、内視鏡検査を行うことができませんのでご注意ください。

Q. 内視鏡検査を受けたあとに入浴はできますか?

生検検査や大腸ポリープ切除を受けた方は、傷の大きさなどにより入浴が制限される場合があるため、医師から検査後にご説明いたします。
特に切除などをしていない方は、ゆっくりとお風呂に浸かっていただいて大丈夫です。

Q. 大腸ポリープ切除で出血することはありますか?

切除した大腸ポリープが大きいほど出血のリスクがあり、切除後3日以内に起こることが多いです。便に少量の血が混じる程度であれば問題ありませんが、出血量が多い、あるいは腹痛がある場合には、すぐに当院へご連絡ください。必要に応じて、すみやかに止血処置を行います。

潰瘍性大腸炎について

Q. 潰瘍性大腸炎の特定疾患医療申請書を記入してもらえますか?

潰瘍性大腸炎は国が定めた難病である「指定難病」の一つなので、医療費助成を受けられます。ただし、潰瘍性大腸炎であれば誰もが助成を受けられるわけではなく、症状が一定以上の方や、軽い症状でも高額な治療を続ける必要がある方が対象です。
当院は指定医療機関であり難病指定医が在籍しているため、臨床個人調査票の記入も可能です。必要な方はスタッフにお声がけください。

Q. 潰瘍性大腸炎の治療はできますか?

まずは内視鏡検査や病理組織検査で炎症の程度を確認させていただきます。炎症が軽度であれば、当院にて内服薬や注腸薬を使った治療で経過観察を受けていただくことは可能です。ただし、重度の炎症を起こしている、または症状が悪化した場合には、入院治療や外科手術ができる高次医療機関をご紹介します。

ピロリ菌
(ヘリコバクター・ピロリ菌)の検査・除菌治療について

Q. ピロリ菌の検査だけできますか?

初めてピロリ菌検査を受ける方
まずは胃カメラ検査で胃の状態を確認した上で、ピロリ菌検査や除菌治療を受けていただけます。当院で胃カメラ検査を受けたことがない方は、ピロリ菌検査だけを受けることはできません。

除菌治療を受けたものの効果判定は受けていない方
1年以内に胃カメラ検査をしていない場合は、病気の有無を確認するためにも胃カメラ検査をおすすめします。検査結果も踏まえて、ピロリ菌の効果判定の日程を調整いたします。

Q. ピロリ菌の検査法を教えてください。

内視鏡を使う場合
胃の内部を観察すると同時に、胃の組織を採取してピロリ菌の有無を調べる「迅速ウレアーゼ試験」「鏡検法」「培養法」を行います。

内視鏡を使わない場合
ピロリ菌が分解する尿素を服用し呼気中の二酸化炭素量を測定する「尿素呼気試験」や、抗原(ピロリ菌そのものやタンパク質の一部)や抗体(lgG抗体)の有無を調べる「便検査」「血液検査」「尿検査」を行います。

お一人お一人に合わせて、これらの検査法から単独または複数を組み合わせてお調べします。

Q. 他院でピロリ菌陽性といわれたのですが、除菌治療のみを受けられますか?

ピロリ菌の除菌治療は、基本的には当院で胃カメラ検査を受けて除菌治療が必要と診断された方のみを対象に行っています。
ピロリ菌の有無や治療の必要性を当院の医師がしっかりと診断した上で、安全性の高い検査・治療に努めておりますので、ご理解をお願いいたします。ご事情がある場合は、医師にご相談ください。

Q. ピロリ菌の除菌に2回失敗しています。3回目の除菌治療はできますか?

ピロリ菌の3次除菌は自費診療になりますが、当院で受けていただけます。2次除菌までは保険診療のため使用できるお薬の種類が決まっていますが、3次除菌では当院の長年の経験から最適と思われる組み合わせで抗生物質や胃酸抑制剤を処方しております。
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