=Column 医食同源 第8回= バナナ Banana

 今回のテーマは、「バナナ」です。第一印象からして体に良さそうですよね。

 バナナは、単子葉類ショウガ目バショウ科バショウ属の多年生草本です。バナナの歴史は大変古く、紀元前5千年~1万年ごろ、偶然できた種のないバナナの苗を、人間が栽培したのが、現在のバナナの始まりと言われています。私たちが食べているバナナは主に、マレー半島原産の「ムサ・アクミナータ」とフィリピン原産の「ムサ・バビルシアーナ」の2種がもとになっていると考えられています。バナナには生食用と調理用があり、その品種は1000種類以上もあります。

 

 日本にバナナが始めて輸入されたのは、明治36年(1903年)4月10日。台湾航路の貨物船で、運ばれてきたのが最初とされています。明治・大正時代、一般庶民にとってはめったに食べられない高嶺の花の食品でしたが、大正後半から昭和に入ったころから、庶民の口にも入るようになりました。果物消費動向調査によると、バナナはよく食べる果物の1位(リンゴ2位、ミカン3位)に輝く人気の果物です。

 

 バナナは、食べ応えのわりに 1本100g:93Kcalくらいで、意外と低カロリーです(おにぎり1個100g:180Kcal、6枚切り食パン1枚60g:160Kcal)。バナナに含まれる糖質は、ブドウ糖、果糖、ショ糖などいろいろな種類があります。それぞれ体内でエネルギーに変わる速さが違うため、即効性と持続性を併せ持つ優れた糖質の供給源と考えられています。また、食物繊維が豊富で、食後の血糖値上昇を抑え、コレステロールを吸着して体外へ排出します。そして便の容積を増やし、排便がスムーズになります。

 その他に、ビタミンB1疲労回復)、ビタミンB2口内炎対策・皮膚爪毛髪の健康維持)、ビタミンB6成長の促進・貧血対策)、ナイアシン:ビタミンB3皮膚や粘膜の健康をサポート)、葉酸貧血対策)、ビタミンC皮膚粘膜の健康維持)など、たくさんのビタミン類。ミネラルとしては、カリウムむくみ対策)、マグネシウム骨粗鬆症対策)を含みます。ポリフェノール動脈硬化予防)は、熟したバナナほど多く、また、アミノ酸成分のトリプトファン睡眠の質の向上)も多く含まれています。

たくさんの栄養素と効能がありますね。バナナを見直しました。

 

 さて、今回ご紹介する(挑戦した)お料理は、マレーシアのお菓子、ピサンゴレンです。インドネシア語でピサンはバナナを、ゴレンは揚げる を意味します。つまりバナナ揚げです。本来のピサンゴレンは、青いバナナを用いて、小麦粉、卵、ココナッツミルクなどで衣を作るようです。調べてみると、ホットケーキミックスでも似たようなものが作れるようなのでやってみました。

 冷蔵庫でよく冷やしたバナナ2本を、皮をむいて1cmの厚さで斜め切りにし、ホットケーキミックス50gに対して水50mlで衣を作りバナナをくぐらせ、180℃でカラッと揚げて出来上がり。実際に食べてみると、熱々のカリッとした衣の中に、トロッとしたバナナが口の中に広がりました。アイスクリームを乗せてみましょう、冷たくて熱くてカリッとしてトロっとして(そのままですね)、美味しいです。次に粉砂糖を振りかけてみましょう。白い粉が美しく甘さが直撃します。甘さが前面にくると、バナナの香りがより美味しく感じられます。さらに、チョコレートシロップ(ハーシーのチョコレートシロップを常備しています)をかけてみると、美味しくないはずありません。

 

 バナナの魅力は、とても身近で親しみやすい存在でありながら、豊富な栄養素と効能を持ち、そして様々な食べ方があることだと思います。一言でいえば、その多様性です。

 仕事に置き換えれば、あらゆる疾患に対応できるスーパードクターですね。残念ながら私はそんなバナナ的ドクターではありません。

しかし、話を聞くことと内視鏡検査には自信があります。

内視鏡検査が大好きです。

 

 スコープを握れば、空だって飛べる気持ちになります♪

2025.7.11

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