=Column 医食同源 第3回= オムライス Omelet rice
私の大好きな「オムライス」が、今回のテーマです。
オムライスは、日本生まれのお料理で、さかのぼること大正14年、大阪の洋食店(パンヤの食堂)で作られたのが、はじめてのようです。洋食メニューのランキングでも、2~3位に入る(ライバルはカレーライスとハンバーグです)、日本の人気料理です。
オムライスは、ケチャップライスをふわふわの卵でやさしくつつむお料理です。単純なようでとても奥が深いお料理です。ケチャップライスも、ふわふわの卵(オムレツ)も夫々一つのテーマにふさわしい奥行きがありますが、まずこのお料理に欠かせないケチャップを取り上げたいと思います。
ケチャップのルーツは、中国の魚を発酵させた調味料「魚醬」で中国南部では、「ケ・ツィアプ」と呼ばれていました。これが語源です。この調味料が、ヨーロッパを経てアメリカへ渡りました。18世紀、トマトという野菜が広がり始めていたころで、小さく切って煮詰めて、塩や香辛料を加えてトマトケチャップが誕生しました。日本へは、明治時代に持ち込まれました。
ケチャップは、調味料の中でダントツに好きです。お醤油よりもソースよりも。そして、その効能もすばらしい。まずはリコピン、トマトの赤色色素で、抗酸化力が強く、悪玉コレステロールを下げます。動脈硬化や高血圧の予防になります。免疫力向上に役立つβカロテンも豊富に含まれています。他にも抗酸化作用を持つビタミンCなど様々。
お米0.5合、卵3個、オムレツ・オムライス専用のティファール (20cm) のフライパンで作ります。
12インチのステンレス製のお皿がピッタリです。この真っ赤で情熱的・信頼感抜群のトマトケチャップを出来立てほかほかのオムライスにたっぷりかけて、意識を集中し、味わって食べます。ごはんと卵とケチャップのハーモニー、個性的なものが組み合わさることで想像以上のものになる!
オムライスはこの典型ですね(私たちスタッフ一同、内視鏡チームも同じです)♪
オムライスの偉大なところは、ふわふわ卵が破れたり、ケチャップライスがはみ出したり、見てくれが悪くても、ブレなく美味しいところです。その懐の深さ・寛容さが大好きです。
2025.6.6
Blue rose bud